病院長あいさつ
国際親善総合病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。皆様方には平素より当院の病院運営に対しご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
2025年4月1日より病院長を拝命致しました清水誠です。当院は1863年に横浜山手の外国人居留地に設立された「YOKOHAMA PUBLIC HOSPITAL」を起源とし、1990年に現在の横浜市泉区西が岡に移転して以来、地域の中核病院として急性期医療を中心に提供してまいりました。これまでの歴史と伝統を受け継ぎながら、さらなる医療の質向上と地域貢献を目指してまいります。
2020年に突然始まった新型コロナウィルス感染症によるパンデミックは、当院にも大きな影響を与えましたが、通常の診療と並行して全職員が一丸となり対応することにより、ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。新型感染症がこの5年間に現代社会に与えた変化は、感染がピークを越えたとしても、感染防御や衛生意識の高まり、遠隔会議、在宅勤務などの社会の関係性の変化、そして医療においては健診をはじめとする受診控えなど様々な形で残っていると感じています。また昨年は医師の働き方改革の実施元年にあたり、医師のみならず運送業などの、今まで社会から暗黙のうちに認容されてきた長時間労働が、労働者の勤務時間という括りにて変革を迫られ、従前からの医師としての使命感にもなんらかの変化が出ているのではないでしょうか。
このような時代の変化の中で、当院は地域支援病院として、また横浜市2次救急拠点A病院として、出産および積極的な救急受け入れとそれに引き続く集中治療室での治療を含む急性期治療、ロボット支援手術などの低侵襲手術を含めた最新の治療法、早期からのリハビリテーション、多職種連携による全人的ケアによる「良質な医療の実施」を行い、しんぜんクリニックと一体化した外来診療と予防医療、地域包括ケア病棟を中心とした自宅療養・介護施設とのスムーズな連携、そして緩和ケア病棟を備えた病院として心のこもった「親切な医療の実施」を行い、地域の皆様のすべてのライフステージに寄り添うことができ、その結果地域の様々な方から「信頼される医療の実施」を病院理念として掲げ、今後ともこの理念の実現に向け努力していく所存です。今後とも皆様の御指導、御支援をよろしくお願い申し上げます。
2025年4月
病院長 清水誠