平成30年度 国際親善総合病院 病院指標

集計条件
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 118 67 148 241 395 550 954 1949 1765 384
平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者さまの件数です。
年齢階級を10歳で区切っています。(90歳以上は1区切りです。)
当院は、70歳以上の患者さまが多く占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 79 5.42 6.17 8.86 0
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 16 7.13 11.32 12.5 0
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
2017年4月より分娩が再開し、それに合わせて新生児疾患の入院対応も可能な体制を維持しています。
対象疾患は、新生児一過性多呼吸、新生児黄疸などが多いです。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 57 5.75 7.30 0.00 63.04
060150xx03xxxx 虫垂炎 46 4.52 5.49 0.00 42.93
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 42 9.60 10.08 2.38 74.36
060150xx99xx0x 虫垂炎(保存療法) 39 6.15 6.78 0.00 41.67
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 30 4.83 4.96 0.00 73.13
一般・消化器外科として、消化器悪性疾患・良性疾患、乳腺疾患、血管疾患、肛門疾患、腹部救急疾患などの診療を行っています。
外科で最も多い症例は鼡径ヘルニアの手術目的入院ですが、一般病棟外(地域包括ケア病棟)入院が多いため集計対象外となり、表には表れておりません。
次いで、胆のう疾患や虫垂炎などの腹部救急疾患が多いです。
緊急手術が必要な場合は、全例麻酔科による麻酔が可能であり、安全な手術を心掛けています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 51 39.49 26.30 37.25 81.63
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 49 27.61 24.26 0.00 76.63
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(手術あり) 36 21.36 16.80 0.00 69.56
160760xx97xxxx 前腕の骨折 33 3.85 5.68 0.00 68.64
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(ブロック注射)  31 5.39 6.59 0.00 72.61
整形外科では、手足の怪我、首・腰・四肢の痛み、痺れ、骨粗鬆症など幅広い範囲を担当し、患者さんのQOL(生活の質)向上に努めています。
高齢化に伴い、骨粗鬆症に伴う手関節・股関節・脊椎の骨折が増加傾向であり、また、腰痛・膝痛など日常生活動作の支障となる慢性疼痛も増加しています。
高齢者の骨折など、リハビリ治療が長期に及ぶ場合は、院内の地域包括ケア病棟や、連携している近隣病院(回復期リハビリテーション病院など)に転棟、転院いただき、継続的なリハビリ加療をおこなっています。
(注)上位3位の平均在院日数(自院)は、一般病棟からの転棟後の地域包括ケア病棟(同病院内)での入院日数も含まれています。よって、全国平均を上回る値となっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 28 20.71 18.72 35.71 68.36
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(手術あり) 23 13.09 9.69 13.04 79.61
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(手術なし) 18 6.22 7.35 0.00 73.89
010230xx99x00x てんかん 10 5.00 7.28 0.00 53.00
- - - - - - -
救急医療・専門分野の2部門を中心に専門医が診療を行っています。
脳挫傷、脳出血、くも膜下出血などの救急頭部外傷が多いです。
脳神経外科救急医療では24時間365日対応しており、手術の場合は1時間以内に手術が行えるような体制をとっています。
(注)平均在院日数(自院)は、一般病棟からの転棟後の地域包括ケア病棟(同病院内)での入院日数も含まれています。よって、全国平均を上回る値となっています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 39 8.69 9.70 2.56 34.87
120140xxxxxxxx 流産 38 1.26 2.45 0.00 34.87
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 34 5.65 6.28 0.00 42.09
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 28 8.32 9.87 0.00 45.07
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 20 7.00 8.86 0.00 74.35
当院は2017年4月より分娩を再開しております。
再開当初は分娩件数制限を行いましたが、医師、助産師とも人員の確保が可能となったため、2018年4月以降は分娩件数の制限を緩和しています。それに伴い予定の帝王切開手術も増加しています。
婦人科領域では良性腫瘍、膀胱脱、子宮脱を中心に診療しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 199 3.00 2.84 0.00 78.21
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 18 3.72 6.55 0.00 72.00
020200xx9710xx 黄斑、後極変性(白内障手術の同時施行あり) 13 8.85 7.05 0.00 69.00
020240xx97xxx0 硝子体疾患 12 6.42 6.16 0.00 68.75
- - - - - - -
眼科では、白内障、網膜硝子体疾患、角結膜疾患、緑内障など広く眼科疾患全般における正確な診断とより良い治療を目指し診療を行っています。
当科で最も多い症例は白内障手術目的の入院で、年間約700件を超えています。上記件数はあくまで一般病棟に入院された件数であり、地域包括ケア病棟での入院件数は集計対象外となっています。
網膜硝子体疾患では、黄斑上膜、黄斑円孔、黄斑浮腫(糖尿病、静脈閉塞などに伴う)、硝子体出血などの適応のある疾患に対して手術目的での入院加療をおこなっています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 32 24.13 16.18 25.00 78.63
010230xx99x00x てんかん 19 12.11 7.28 0.00 59.58
010160xx99x00x パーキンソン病 17 18.53 17.67 0.00 80.41
010060x2990411 脳梗塞(発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(定義副傷病あり) 13 30.69 18.22 15.38 79.23
- - - - - - -
脳神経外科と連携し、脳血管障害急性期対応をおこなっています。脳梗塞の症例が多く平均年齢は78.6歳となっています。
脳梗塞発症より早期にリハビリを介入し、急性期治療を重点的におこないます。回復期においては院内の地域包括ケア病棟や、連携病院のリハビリ専門病院などへ転棟、転院していただき、継続的なリハビリを提供することで、早期の社会復帰を支援しています。
また、パーキンソン病やてんかんコントロール等、神経内科専門の医療機関として地域医療に貢献しています。
(注)平均在院日数(自院)は、一般病棟からの転棟後の地域包括ケア病棟(同病院内)での入院日数も含まれています。よって、全国平均を上回る値となっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 208 2.06 2.53 0.00 70.57
11012xxx020x0x 上部尿路疾患(f-TUL) 74 5.77 5.62 1.35 60.27
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 65 6.72 8.65 0.00 71.82
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 64 6.19 7.13 6.25 67.94
110070xx02020x 膀胱腫瘍 58 7.67 7.40 0.00 74.98
泌尿器科では、尿路結石や前立腺肥大症、尿失禁などの良性疾患、前立腺癌や膀胱癌、腎癌などの尿器悪性疾患など、泌尿器科疾患全般を扱っています。
もっとも多い疾患が前立腺生検目的の1泊入院で、年間約250件あります。上記件数はあくまで一般病棟に入院された件数であり、地域包括ケア病棟での入院件数は集計対象外となっています。
レーザー手術の導入により尿路結石および前立腺肥大症に対する低侵襲かつ確実な治療が可能な体制となったことにより、入院件数が増加しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍(気管支鏡施行あり) 21 3.14 3.43 0.00 74.90
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 14 11.36 13.63 0.00 79.21
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍(化学療法あり) 13 4.08 10.00 0.00 78.77
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 13 21.08 19.06 15.38 79.15
040100xxxxx00x 喘息 10 10.10 6.62 0.00 64.80
呼吸器内科では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎等の急性増悪、呼吸器感染症など幅広く治療をおこなっています。
肺癌の患者数はここ数年で急増しております。これまでは、自覚症状がはっきりせず、進行している状態での受診多くを占めていましたが、近年は健康診断の胸部X線、CTなど画像診断によって、早期疑いの段階で発見される方が増えています。その患者様に対し、気管支鏡を用いた癌確定診断を多くおこなっています。
また、慢性閉塞性肺疾患に細菌性肺炎や喘息などが合併し急性増悪した入院症例も増えています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患(心カテあり) 185 2.75 3.01 3.24 68.86
050130xx99000x 心不全 94 25.59 17.66 4.26 85.29
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患(心カテ+FFRあり) 78 2.49 3.15 2.56 71.00
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患(経皮的冠動脈形成術あり) 67 5.19 4.47 0.00 69.16
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 64 13.52 12.52 0.00 71.06
循環器内科では、心臓と大血管、高血圧など循環器系全般と、循環器系疾患に密接な関係のある腎疾患、肺疾患、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の一部に対し治療をおこなっています。
狭心症の疑い、カテーテル治療後の定期検査など、心臓カテーテル検査目的の入院が多くを占めています。
心筋梗塞など急性期治療については、即座に適切な診断と治療を受けられるように常に努力しています。
(注)心不全の平均在院日数(自院)は、一般病棟からの転棟後の地域包括ケア病棟(同病院内)での入院日数も含まれています。よって、全国平均を上回る値となっています。
腎臓・高血圧内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 40 11.65 12.05 2.50 77.43
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 22 23.27 20.92 9.09 81.77
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全(人工腎臓・その他) 17 13.24 14.21 0.00 72.65
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全(シャント造設術あり) 16 11.69 8.75 0.00 72.94
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 16 13.50 12.58 0.00 78.75
腎臓・高血圧内科では、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、腎硬化症、腎盂腎炎、糖尿病性腎症、膠原病による腎病変、のう胞腎などの内科的腎臓病と、急性腎不全、慢性腎不全などに対し治療をおこなっています。
透析が必要となった場合、また、シャントが閉塞した場合などにシャント(透析のルート)作成を行い、かかりつけ医で透析を継続していただく件数も増加傾向になっています。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 15 11.87 13.50 0.00 55.40
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 11 17.36 15.14 0.00 72.73
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
糖尿病・内分泌内科では、糖尿病の教育入院をはじめ、糖尿病足病変、糖尿病の感染症や合併症などへの治療をおこなっています。
また、他疾患にて入院された糖尿病患者さまへも、協力体制をもって治療に参加しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 95 2.76 2.67 0.00 70.37
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 46 7.28 10.08 0.00 78.87
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 29 7.34 7.75 0.00 69.72
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 29 6.55 8.93 0.00 67.83
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 28 10.32 8.95 0.00 76.25
消化器内科では、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸の潰瘍、腫瘍、炎症、静脈瘤、胆石、胆嚢腫瘍、膵炎、膵腫瘍、慢性肝炎、急性肝炎、肝腫瘍などを中心に診断、治療を行っています。
多い疾患は下部内視鏡を使ったポリープ切除目的の入院です。最新の拡大内視鏡を使って豊富な実績にもとづいた手術を提供しています。
また、胆石による胆汁うっ滞や細菌の感染による症例も多く、内視鏡的胆管膵管造影(ERCP)を使用した治療も多くおこなっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 29 24 17 22 16 6 1 7
大腸癌 18 30 51 31 33 8 2
乳癌 0 2 2 2 3 0 1 7
肺癌 2 12 13 10 8 11 1 7,8
肝癌 1 5 0 3 18 9 2
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)で、一般病棟において入院治療を行った患者さまの病期分類と再発件数を表しています。
がんの進行度は、Stageや病期分類という言葉で表され、がんの拡がり・周辺リンパ節への転移・離れた場所への転移の3つで決定されます。
これらの情報をもとに、がんのStageは、StageⅠ・StageⅡ・StageⅢ・StageⅣまで分類され、StageⅣが最も進行している状態となります。
がんの疑いで入院して結果が確定しなかった場合や病状等により治療前の検査にてStageを決定できなかった場合は、「不明」で集計しています。
当院は、5大癌すべてに対応可能であり、治療法は内視鏡治療(胃癌・大腸癌)、手術、肝動脈塞栓術(肝癌)、化学療法があり、病態に応じて選択されます。
当院で初めてかかる癌は、胃癌・大腸癌が多くなっています。次いで肺癌となっております。また再発については肺癌が最も多く、次いで肝癌・大腸癌となっております。当院は、緩和ケア病棟がありますので、医師・看護師・他職種で構成された専門チームが、がんの症状緩和の支援に努めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 12 6.50 45.75
中等症 89 13.01 80.20
重症 44 18.3 82.43
超重症 13 23.23 81.69
不明 0 0 0
市中肺炎とは、一般の社会生活を送っている人、すなわち健康な人あるいは軽度の病気を持っている人に起きる肺炎を言います。
一般に軽症で、若い人に多い傾向はありますが、入院治療を要するほど重症となったり、高齢な人に起きることもあります。
当院では中等症~重症の症例が多く、全体の84%を占めており、年齢も80歳以上の高齢な方が多い傾向です。
ご高齢者は肺炎の症状が表面には表れず内にひそんでいることもありますので、疑わしい場合は早めに医療機関への受診を考慮してください。
(注)集計条件により、誤嚥性肺炎、ウイルス性肺炎、真菌性肺炎は除外しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 116 28.01 78.94 21.26
その他 11 19.09 74.73 2.36
脳梗塞を発症から入院までを3日以内とその他(4日以降)に分け、入院患者数等を表示しています。
脳梗塞とは脳の血管が詰まることで、時間が経てば経つほど脳の神経細胞が傷み、壊死の範囲が広がっていきます。発症から早期の受診が重要です。
当院は発症から3日以内の症例が大部分を占めています。脳梗塞の救急医療は、脳神経外科と神経内科の連携により初期対応から専門医が関われる体制を維持しています。
急性期の治療後、リハビリを重視した治療に移行するため、連携している専門の医療機関へ転院をおこなっています。
(注)院内の地域包括ケア病棟へ転棟した患者も含みます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 93 1.97 3.18 0.00 62.97
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 44 1.11 2.20 0.00 42.52
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 30 7.87 16.23 0.00 74.93
K6335 鼠径ヘルニア手術 27 1.00 2.96 0.00 73.85
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 23 0.78 5.74 0.00 64.74
胆のう結石症、胆のう炎に対して胆のう摘出術が多く施行され、虫垂炎に対する手術など、小さな傷で術後疼痛を軽減し入院期間も短縮出来る腹腔鏡下手術を行っております。
消化器悪性疾患、食道癌、食道胃接合部癌、胃癌、十二指腸癌、結腸・直腸癌、肝癌、膵癌、胆道癌(胆嚢癌・胆管癌)についても外科治療を行っております。
全症例、消化器内科、画像診断・IVR科と症例検討を行い、適切な病期診断と最も妥当である治療法を内視鏡治療(ESD・EMR)、腹腔鏡下手術、開腹手術などの中から決定しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 68 1.49 26.63 1.47 75.79
K0462 骨折観血的手術(前腕) 62 2.42 6.97 1.61 67.71
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓形成) 51 4.27 19.94 1.96 69.67
K0461 骨折観血的手術(上腕) 35 3.94 22.43 37.14 72.77
K0811 人工骨頭挿入術(股) 28 5.29 40.39 21.43 82.04
変形性膝関節症、リウマチ変形、骨壊死で、高度の変形性膝関節症には人工膝関節置換術が多く行っております。
骨折外傷の手術、脊椎脊髄外科、膝関節外科、手の外科、足の外科を中心に取り組んでいます。
また、麻酔科・手術室と協力し、できる限り早期に手術を行っており、術前および術後翌日から理学療法部による早期リハビリテーションを行い、より早い社会復帰を目指しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 22 0.64 15.36 13.64 79.09
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 9 3.44 48.00 44.44 66.67
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 6 5.67 43.00 33.33 63.83
- - - - - - -
- - - - - - -
当院脳神経外科は、救急医療・専門分野の2部門を中心に専門医が常勤医師として外来・手術を行っております。
昨年同様、転倒等で硬膜下に血種ができ、脳が圧迫される場合等に、頭部に穴をあけて血種を除去する手術を多く行っております。
くも膜下出血・脳出血・急性期脳梗塞などの脳卒中、頭頸部外傷疾患に関して24時間365日対応しており、手術の場合は1時間以内に手術が行えるような体制をとっています。
脳梗塞に関しては発症4.5時間以内で頭部CT上脳梗塞の像がなければ、急性期血栓溶解療法を行っております。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 44 0.91 3.80 0.00 40.57
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 37 1.00 6.89 0.00 34.84
K9091ロ 流産手術(妊娠11週まで)(その他) 36 0.25 0.00 0.00 34.78
K877 子宮全摘術 26 1.00 6.88 0.00 47.69
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 24 2.92 6.58 8.33 32.71
婦人科手術においては、小さな傷で術後疼痛を軽減し、入院に必要な期間も短縮できる腹腔鏡・膣式手術を行っております。
病状を正確に把握し、それに見合った様々な治療方法の選択肢を提示、説明したうえで、治療を進めていきます。
悪性腫瘍に関しては、後療法(手術後の放射線治療や抗がん剤治療)が必要のないことが見込まれる、比較的初期の段階の手術まで行う方針としております。
また、平成29年4月より分娩が再開され、帝王切開については予定・緊急ともに対応可能となっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 197 1.00 0.96 0.00 78.36
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 29 0.90 8.07 0.00 68.28
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) 15 0.00 1.00 0.00 70.93
- - - - - - -
- - - - - - -
白内障手術が多く、1泊または2泊入院で対応しています。超音波により水晶体を細かく破砕・吸引し、残した薄い膜の中に眼内レンズ(人工)を挿入します。
また、黄斑上膜、黄斑円孔、黄斑浮腫(糖尿病、静脈閉塞などに伴う)、硝子体出血などの適応のある疾患に対して手術での対応をしております。白内障を合併している場合には同時手術を行ないます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 111 1.56 5.50 0.00 74.53
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 96 0.45 4.92 4.17 71.34
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 72 1.39 3.49 1.39 60.13
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 66 1.89 4.91 0.00 71.97
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 21 1.00 10.48 0.00 69.43
膀胱癌に対する経尿道的手術が多く行っており、早期癌に対しては経尿道的膀胱腫瘍摘除術(TURBT)、進行がんに対しては膀胱全摘除術および尿路変更術(回腸導管、回腸新膀胱、尿管皮膚瘻など)を行っております。
ホルミウムレーザーにより尿路結石や前立腺肥大症に対して低侵襲で幅広い治療も行っております。
尿路結石では、日帰り手術も可能な体外衝撃波結石砕石術(ESWL)や、治療効果が高い経尿道的レーザー砕石術(fTUL)による治療を行っています。
前立腺肥大症では、経尿道的前立腺レーザー核出術(HoLEP)を行います。前立腺被膜下で肥大した腺腫を核出するため、かなり大きい前立腺でも出血が少なく、確実な治療を行っております。
前立腺癌に対しては、腹腔鏡下に前立腺全摘除術を行います。3D内視鏡にて、従来よりも侵襲・出血が少なく、神経や尿括約筋を可能な範囲で温存する手術を行っております。その他にも、腎癌・腎盂癌・尿管癌に対しても、手術を行っております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 81 4.17 4.91 1.23 70.94
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 29 3.55 10.83 0.00 80.41
K597-2 ペースメーカー交換術 27 0.00 2.52 0.00 80.89
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 25 0.44 10.32 4.00 69.80
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 24 0.00 21.25 0.00 70.00
心筋梗塞や狭心症に対し、狭くなった冠動脈血管にステントを留置し、血液の流れを血管の内側から支える手術を多く行っております。
近年の動脈硬化疾患増加に伴い、経皮的冠動脈ステント留置術は増加しています。
循環器系の救急医療は、24時間365日体制で治療を行い、急性期治療から退院前のリハビリテーション・服薬・栄養・生活指導まで一貫して主治医と医療スタッフがチームを組み取り組んでいます。
腎臓・高血圧内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 36 4.83 10.83 2.78 70.78
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 8 15.88 30.88 0.00 64.75
K0003ロ 創傷処理(筋肉、臓器に達する)(長径10cm以上)(その他) 7 2.57 9.43 0.00 63.43
- - - - - - -
- - - - - - -
血液透析が必要になったときに、透析準備として必要な手術を多く行っております。
末期腎不全に対する血液透析(HD)を中心に血漿交換、アフェレーシスなどのあらゆる血液浄化療法に対応し、腹膜透析(PD)の導入および外来腹膜透析患者の管理・指導も積極的に行っております。医師・看護師・薬剤師・臨床工学技士・管理栄養士がチームで診療を行っております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 79 0.82 1.80 0.00 71.52
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 34 1.91 5.82 2.94 80.18
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 31 0.32 1.58 0.00 71.42
K654 内視鏡的消化管止血術 25 0.76 6.52 0.00 76.80
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 18 1.06 7.67 0.00 77.78
下部内視鏡においては最新の拡大内視鏡を使って豊富な実績にもとづいた大腸ポリープ切除を多く行っており、患者さまの負担を軽減しています。
その他早期胃癌に対する内視鏡的胃粘膜下層剥離術や上部消化管潰瘍による出血に対し、内視鏡的消化管止血術も行っております。
また、肝臓癌に対する経皮的ラジオ波熱凝固療法や閉塞性黄疸などの減黄のため、胆道ステント留置術も行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.02
異なる 2 0.03
180010 敗血症 同一 4 0.06
異なる 4 0.06
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 51 0.78
異なる 3 0.05
◇項目説明◇
・「入院契機と同一」 
 入院した時に上記の病気が診断されている症例です。
・「入院契機と異なる」
 入院した時は別の病気が診断されたが、入院中に上記に該当する病気が診断され、入院時の病気治療よりも治療に時間や医療費を費やした症例です。
・「播種性血管内凝固症候群」
 感染症などによって全身の血管に小さな血液のかたまりが無数に生じる病態です。血流が妨げられて、酸素や栄養などが組織に届かなくなり、色々な臓器に障害を起こします。
・「敗血症」
 感染症などによってさまざまな臓器の機能不全が現れる病態です。
・「真菌感染症」
 真菌(カビの総称)がさまざまな臓器に感染した病気です。
・「手術・処置等の合併症」
 手術や処置後に一定の割合で起こる病態です。

手術・処置等の合併症で「入院契機と同一」が多いのは、血液透析に必要なシャントが血栓等で閉塞し、血栓除去等の治療が必要な入院が多いこと、また、内視鏡生検検査後の出血で内視鏡的な止血術が必要な場合があるためです。
更新履歴
2019/9/26