令和元年度 国際親善総合 病院指標

DPC導入病院では、DPCデータに基づいた、「病院情報の公開」が進められており当院でも、厚生労働省から指定された項目について情報公開を行っています。
集計定義および方法:
  1. 年度ごとに退院した患者様が対象(DPC病棟のみ)
  2. 入院後24時間以内の死亡患者様または生後1週間以内の死亡新生児は対象外
  3. 医療保険入院が対象(除外:自動車賠責任保険、労災保険、自費診療)
  4. 年齢は入院時の年齢
  5. 患者数が10未満の場合は、- (ハイフン )を記入。
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
【説明】
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 144 80 136 232 365 544 954 1,985 1,744 456
当院の入院患者の年齢構成は上記の通りです。
60歳以上の患者さんが多く占めております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

【説明】

DPCコード:「Diagnosis Procedure Combination」の頭文字 Diagnosis(診断)とProcedure(治療・処置)のCombination(組み合わせ)の略称です。 DPCは,この「病名(診断)」と「提供されたサービス(治療・処置)」の「組み合わせ」によって,DPCコードが作られます。 各診療科別に患者数の多いDPCコード順に「患者数」「自院の平均在院日数」「全国の平均在院日数〕「転院率」「平均年齢」を示しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 100 5.38 6.17 11.00 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 18 6.89 11.16 5.56 0.00
140010x297x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満)(新生児仮死蘇生術あり) - - - - -
100160xxxxxx0x 甲状腺機能低下症 - - - - -
14056xxx99xxxx 先天性水腎症、先天性上部尿路疾患 - - - - -
出生後の新生児ついては、新生児黄疸・新生児一過性多呼吸・一過性の低血糖など光線療法や酸素投与・短期間の点滴のみで治療できる重症度までは当院で診ている。それ以上の疾患(遷延する低血糖や高度の呼吸補助療法が必要な重症度の高い呼吸障害、感染を疑う症例など)については近隣のNICUに搬送している。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 72 6.58 7.13 0.00 63.61
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 46 8.52 9.79 0.00 72.28
060150xx99xx0x 虫垂炎(保存療法) 37 6.76 6.94 0.00 51.62
060150xx03xxxx 虫垂炎(手術あり) 31 4.16 5.45 0.00 48.00
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 31 4.52 4.85 0.00 74.29
一般消化器外科として、消化器悪性疾患・良性疾患、乳腺疾患、血管疾患、肛門疾患、腹部救急疾患などの診療を行っています。
当科で最も多い症例は、鼡径ヘルニアの手術患者さまですが、一般病棟外(地域包括ケア病棟)入院が多いため集計対象外となり、上記表に表れていません。
次いで、胆嚢疾患や虫垂炎などの腹部救急疾患が多いです。
緊急手術が必要な場合は、全例麻酔科による麻酔が可能であり、安全な手術を心がけています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 69 32.38 25.94 55.07 82.10
160760xx97xxxx 前腕の骨折 60 3.55 5.54 0.00 66.93
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 59 24.25 23.56 5.08 73.88
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊髄造影検査) 26 2.96 2.73 0.00 70.46
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(ブロック注射) 25 5.44 6.25 0.00 74.72
整形外科には脊椎・上肢・下肢の専門医が常勤しており、腫瘍性疾患以外の整形外科の全分野に対応可能な状況を維持している。超高齢化社会を迎え、健康寿命に強い注目がなされる現在、加齢性運動器疾患に対する治療の需要はますます高くなるものと考えられる。
新しい治療法についても積極的に取り組んでいる。2018年から認可された腰椎間板内酵素注入療法により、腰椎椎間板ヘルニアに対する低侵襲な治療が可能となり、短期間の経過観察ながら好成績を得ている。
ご高齢者の骨折など、リハビリ治療が長期に及ぶ場合は、連携している近隣病院(回復期リハビリテーション病院など)に転院いただき、継続的なリハビリ加療をおこなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(手術あり) 25 14.40 9.67 4.00 79.56
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 20 24.10 18.81 45.00 69.40
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 18 14.67 16.16 22.22 76.72
010230xx99x00x てんかん 13 25.08 7.10 0.00 72.85
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 10 28.70 20.96 40.00 76.00
救急医療・専門分野の2部門を中心に専門医が診療を行っています。
脳挫傷、脳出血、くも膜下出血などの救急頭部外傷が多いです。
脳神経外科では、救急医療として24時間365日対応しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍(腹腔鏡下腟式) 40 5.13 6.09 0.00 44.55
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 40 8.95 9.66 0.00 34.30
120140xxxxxxxx 流産 36 1.33 2.51 0.00 33.25
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 35 5.89 6.21 0.00 47.29
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍(腹式) 21 9.38 9.71 0.00 48.67
当院では2017年4月分娩再開後、分娩数は(166→276→334)年々増加しており、分娩予約数から予測すると2020年度も増加傾向が維持できる見通しである。
また当院では、無痛分娩も行っており、こちらも分娩件数が増加と共に増えていっている。
婦人科領域は、子宮、卵巣の良性腫瘍、膀胱脱、子宮脱等多くの疾患対して治療しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 157 3.00 2.78 0.00 76.61
020200xx9710xx 黄斑、後極変性(白内障手術の同時施行あり) 23 7.87 6.71 0.00 71.57
020240xx97xxx0 硝子体疾患 18 4.67 5.95 0.00 75.33
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 17 3.06 6.29 0.00 76.59
020180xx97x2x0 糖尿病性増殖性網膜症 - - - - -
眼科では、白内障、網膜硝子体疾患、角結膜疾患、緑内障など広く眼科疾患全般における正確な診断とよりよい治療を目指し診療を行っています。
当科では全例入院での白内障手術加療を行うことで、全身疾患を合併した術前、術後管理が重要な症例を含めて、より安心感を持って手術に臨める環境を提供することで差別化を図った。入院中は点眼、保清面の指導を看護師、薬剤師の協力の元で行い、術後合併症の発生予防に努めた。上記表は、一般病棟に入院された件数であり、地域包括ケア病棟での入院も多いですが集計対象外となり反映されていません。
外来診療の特色として、加齢性黄斑変性症に対する積極的治療を前年に引き続き行った。加齢性黄斑変性症は、近年の高齢社会・生活習慣の欧米化に伴い、患者数は増加傾向にあり失明原因の上位を占めており、その治療への社会的ニーズも増している。当科では抗VEGF療法(ルセンティス・アイリーア硝子体注射)、光線力学療法を症例により選択,併用し、最新のエビデンスに基づいた治療を行った。
特に光線力学療法については、神奈川県ではトップクラスの治療実績を得ることが出来た。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 40 20.23 16.13 32.50 75.78
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(定義副傷病名あり) 19 20.11 18.24 15.79 77.26
010160xx99x00x パーキンソン病 11 33.27 17.72 0.00 81.73
010230xx99x00x てんかん 10 9.30 7.10 10.00 60.00
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) - - - - -
脳神経外科と連携し、脳血管障害急性期対応をおこなっております。
脳梗塞発症より早期リハビリを介入し、急性期治療を重点的におこないます。回復期においては連携病院のリハビリ専門病院などへ転院していただき、継続的なリハビリを提供することで早期の社会復帰を支援しています。
今後も脳神経外科と連携して脳血管障害急性期対応可能病院として、近隣住民、救急隊からの信頼を得るように積極的に救急患者を受け入れる体制を継続したい。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 228 2.04 2.49 0.00 70.58
11012xxx020x0x 上部尿路疾患(結石除去手術あり) 104 5.09 5.61 0.00 60.63
110070xx02020x 膀胱腫瘍 75 7.49 7.25 1.33 73.09
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患(結石除去手術以外の手術あり) 71 5.97 7.38 4.23 73.20
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 61 6.87 8.52 1.64 72.28
泌尿器科では、尿路結石や前立腺肥大症、尿失禁などの良性疾患、前立腺癌や膀胱癌、腎癌などの尿器悪性疾患など、泌尿器科疾患全般を扱っています。
もっとも多い疾患が前立腺生検目的の1泊入院です。上記件数はあくまで一般病棟に入院された件数であり、地域包括ケア病棟での入院件数は集計対象外となっています。
レーザー手術は、前立腺肥大症および尿路結石に対する低侵襲かつ確実な治療をすすめています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍(気管支鏡施行あり) 14 2.64 3.34 0.00 77.07
040100xxxxx00x 喘息 14 8.71 6.64 0.00 64.57
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 11 20.36 14.62 0.00 75.82
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 11 14.00 18.84 0.00 76.64
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 - - - - -
呼吸器内科では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎等の急性増悪、呼吸器感染症など幅広く治療をおこなっています。
肺癌の患者数はここ数年で急増しております。これまでは、自覚症状がはっきりせず、進行している状態での受診多くを占めていましたが、近年は健康診断の胸部X線、CTなど画像診断によって、早期疑いの段階で発見される方が増えています。その患者様に対し、気管支鏡を用いた癌確定診断を多くおこなっています。
また、慢性閉塞性肺疾患に細菌性肺炎や喘息などが合併し急性増悪した入院症例も増えています。
2020年から呼吸器内科常勤医1名と呼吸器外科常勤医1名で、呼吸器疾患の診療にあたっている。特に肺癌については、呼吸器内科・外科医が協力して、検査から診断、治療(手術・化学療法・緩和治療)まで実施、一貫した質の高い診療をめざしている。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患(心カテあり) 137 2.74 3.01 2.92 71.10
050130xx99000x 心不全 98 19.29 17.71 2.04 84.04
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患(心カテ+FFRあり) 81 2.65 3.15 0.00 72.80
050210xx97000x 徐脈性不整脈 67 7.22 10.80 1.49 82.06
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 64 13.16 12.37 1.56 70.44
循環器内科では、心臓と大血管、高血圧など循環器系全般と、循環器系疾患に密接な関係のある腎疾患、肺疾患、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の一部に対し幅広く治療をおこなっています。
狭心症の疑い、カテーテル治療後の定期検査など、心臓カテーテル検査目的の入院が多くを占めています。
心筋梗塞など急性期治療については、即座に適切な診断と治療を受けられるように常に努力しています。
循環器内科では、救急医療として24時間365日対応しています。
腎臓・高血圧内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 44 13.30 11.67 0.00 76.30
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 36 23.64 20.84 19.44 84.64
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 22 14.45 12.58 0.00 74.05
030400xx99xxxx 前庭機能障害 18 4.11 5.01 0.00 72.06
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全(シャント造設術あり) 16 9.50 8.48 0.00 69.81
検尿異常や腎機能障害の精査・加療、および慢性腎臓病(CKD)の管理全般を行っている。CKDに対する食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせた充実した教育により末期腎不全への進行阻止に力を入れている。また、CKDの進行で透析導入が必要になった際には、適切な療法選択による情報提供を行い、血液透析、腹膜透析、腎移植への紹介と患者個人に適した治療法を提供している。さらに他院で維持透析中の患者のシャントトラブルに対するPTA、再造設手術なども行っている。その他、肺炎、二次性高血圧、Na・Kなどの電解質異常の精査・加療も行っている。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 17 20.29 13.41 0.00 62.71
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。)(インスリン注射あり) 14 14.57 13.72 0.00 70.50
030400xx99xxxx 前庭機能障害 - - - - -
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 - - - - -
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) - - - - -
基本的に糖尿病の診療が中心である。
低血糖、高血糖などの救急の病態についても随時応召している。また、総合内科的な病態として電解質異常(低Na血症など)も対応している。
内分泌疾患は甲状腺疾患が最多である。機能異常症として、B a s e d ow病などの機能亢進症、橋本病などの機能低下症が多く、亜急性甲状腺炎も散見される。多くは血液検査と超音波検査となるが、機能亢進症に関して甲状腺シンチグラフィーも施行される事が望ましいが、他院との連携になる。また、アイソトープ治療や甲状腺眼症については他院へ紹介となる。
甲状腺腫瘍、原発性副甲状腺機能亢進症については、甲状腺・副甲状腺専門の外科医が赴任されたため、吸引細胞診や手術療法などにつき、従来は他院への紹介症例も院内コンサルテーション可能となった。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 87 2.79 2.63 0.00 69.99
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 61 6.41 7.65 1.64 66.72
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 37 6.70 9.79 2.70 80.97
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 32 6.56 8.86 0.00 72.78
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 31 5.71 5.39 0.00 51.68
消化器内科では、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸の潰瘍、腫瘍、炎症、静脈瘤、胆石、胆嚢腫瘍、膵炎、膵腫瘍、慢性肝炎、急性肝炎、肝腫瘍などを中心に診断、治療を行っています。
多い疾患は下部内視鏡を使ったポリープ切除目的の入院です。最新の拡大内視鏡を使って豊富な実績にもとづいた手術を提供しています。
また、胆石による胆汁うっ滞や細菌の感染による症例も多く、内視鏡的胆管膵管造影(ERCP)を使用した治療も多くおこなわれています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

【説明】

5大がん(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)で、入院治療を行った患者さまの病期分類と再発件数を表した結果です。
がんの進行度は、Stageや病期分類という言葉で表され、がんの拡がり・周辺リンパ節への転移・離れた臓器への転移の3つで決定されます。 これらの情報を元にがんのStageは、StageⅠ、StageⅡ、StageⅢ、StageⅣまで分類され、StageⅣが最も進行している状態となります。
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 26 26 7 17 30 11 1 7
大腸癌 9 45 50 24 55 8 2
乳癌 0 0 1 0 3 2 1 7
肺癌 2 2 19 11 6 10 1 7,8
肝癌 1 3 1 1 4 8 2
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は5大がんすべてに対応可能であり、治療法は内視鏡治療(胃癌・大腸癌)、手術、肝動脈塞栓術(肝癌)、化学療法等があり、病態に応じて選択されます。
また緩和ケア病棟があるので、医師・看護師・他職種で構成された専門チームが、がんの症状緩和の支援に努めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

【説明】

市中肺炎とは、一般の社会生活を送っている人、すなわち健康な人あるいは軽度の病気を持っている人に起きる肺炎を言います。
軽症は、若い人に多い傾向はありますが、入院治療を要するほど重症となったり、高齢な人に起きることもあります。 誤嚥性肺炎、ウイルス性肺炎、真菌性肺炎は、上記指標の対象外です。
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 19 7.74 58.00
中等症 73 13.84 81.07
重症 26 18.04 85.27
超重症 30 18.33 83.10
不明 0 0 0
当院では中等症~超重症の症例が多く、全体の87%を占めており、年齢も80歳以上の方が多い傾向です。
ご高齢者は肺炎の症状が表面には表れず内にひそんでいることもありますので、疑わしい場合は早めに医療機関への受診を考慮してください。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

【説明】

脳梗塞等のICD-10コード分類で集計
 ※ICD-10コード・・・国際疾病分類に基づいて様々な傷病名が分類され、コード化されたもの。
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 149 28.97 77.34 30.62
その他 11 38.91 76.09 2.50
3日以内に発症した症例が多く、超急性期脳卒中を診るべき急性期型地域中核的病院としての特色が出ています。
当院では24時間365日対応しており、手術の場合は1時間以内に手術が行えるような体制をとっております。
また、発症4.5時間以内で頭部CT上脳梗塞の像がなければ、急性期血栓溶解療法を行っております。
院内に地域包括ケア病棟を有し、急性期治療終了後の回復期治療もおこなっているため、平均在院日数が長めになっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

【説明】

診療科別に手術件数の多い順に「患者数」「術前日数」「術後日数」「転院率」「平均年齢」を表しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 98 2.49 3.14 0.00 64.05
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 56 1.66 9.52 0.00 68.95
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 32 7.63 22.5 9.38 74.78
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 30 1.00 2.17 0.00 48.27
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 27 2.00 11.44 0.00 72.7
胆嚢炎や胆石症などの胆嚢疾患に対して、腹腔鏡下胆嚢摘出術をおこなっています。腹腔鏡手術のメリットとして傷が小さく早期社会復帰が可能なことが挙げられます。左記手術以外の治療方法として消化管内視鏡による治療も積極的におこなっています。
進行癌に対してはエビデンスに基づいた集学的治療をおこなっており、周術期の化学療法は治療成績の向上につながっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 77 1.22 21.95 3.90 74.17
K0462 骨折観血的手術(前腕) 73 1.82 2.74 0.00 65.53
K0461 骨折観血的手術(大腿) 51 3.65 21.65 39.22 78.35
K0811 人工骨頭挿入術(股) 39 6.56 28.44 61.54 83.23
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓形成) 39 2.49 19.62 0.00 72.59
当院の整形外科には脊椎・上肢・下肢の専門医が常勤しており、腫瘍性疾患以外の整形外科の全分野に対応可能な状況を維持しています。横浜市でも高齢者が多い泉区における急性期型地域中核的病院として、加齢性運動器疾患に対する治療に努めています。
院内に地域包括ケア病棟を備え、急性期~回復期のリハビリもおこなっておりますが、専門的なリハビリテーション施設との連携も図っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 0.83 28.53 16.67 81.43
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -
K6101 動脈形成術、吻合術(頭蓋内動脈) - - - - -
慢性硬膜下血腫とは、頭部外傷後の慢性期(通常1~2ヶ月後)に、頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫して様々な症状がみられます。平均年齢から見えるように高齢者の転倒外傷由来が多くみられます。
手術は局所麻酔下で行われ、頭蓋骨に開けた小さな穴からチューブを入れ、血腫を除去します。入れたチューブは血腫が排出されるまで留置し、その後抜去して経過を観察します。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 47 0.98 3.89 0.00 44.51
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 41 1.02 7.00 0.00 34.00
K9091ロ 流産手術(妊娠11週まで)(その他) 33 0.30 0.06 0.00 33.36
K867 子宮頸部(腟部)切除術 20 1.00 1.05 0.00 46.95
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 20 0.75 7.75 5.00 32.15
2019年度に内視鏡専門医が常勤として加わり、良性婦人科疾患手術(子宮筋腫、卵巣のう腫など)を中心に腹腔鏡・子宮鏡の件数が増加しています。
また、2017年4月の分娩再開より3年経過した今年度は、分娩件数の増加と合せて帝王切開(緊急・予定)も増加しています。
若い世代が手術の対象となる、卵巣のう腫、子宮筋腫の手術後に、当院で妊娠、出産と繋げていくことにより、女性のライフスタイルに貢献できる病院を目指しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 158 1.00 1.00 0.00 76.59
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 32 1.00 6.00 0.00 71.47
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) 13 0.00 1.00 0.00 77.92
K279 硝子体切除術 10 0.90 1.40 0.00 76.70
K2802 硝子体切除術 - - - - -
白内障手術入院は地域包括ケア病棟を主としいる関係で、DPC病棟では患者数158とありますが、病院全体としては約800件の実績があります。
当院では成熟白内障、外傷後、偽落屑症候群、緑内障発作後、チン氏帯脆弱症例など、難易度の高い白内障手術も多数例施行しています。
また、全例入院での白内障手術加療を行うことで、全身疾患を合併した術前、術後管理が重要な症例を含めて、より安心感を持って手術に臨める環境を提供しています。
硝子体手術については、広角観察システムを搭載した顕微鏡、最新の硝子体手術機械であるコンステレーションの導入により症例の増加をみています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 127 1.46 5.33 0.79 73.03
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 126 0.94 6.57 5.56 76.77
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 99 1.36 3.11 0.00 61.52
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 57 1.19 4.74 1.75 72.23
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 24 1.21 11.13 0.00 72.13
レーザー手術は、前立腺肥大症および尿路結石に対する低侵襲かつ確実な治療をすすめ、HoLEP(経尿道的前立腺レーザー核出術)、fTUL(軟性尿管鏡下レーザー砕石術)ともに増加している。特にHoLEP(経尿道的前立腺レーザー核出術)は、大きな腺腫の確実な治療に非常に優れていますが、手術の難易度が高いことから近隣で実施病院がなく当院の特徴的な手術でもあります。
腹腔鏡下手術は積極的な導入を図り、腹腔鏡下前立腺全摘は全体の第5位になるまでの増加となりました。多くの開腹手術を腹腔鏡に置き換えることで、より低侵襲な手術を提供しております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 66 1.79 3.79 0.00 70.83
K597-2 ペースメーカー交換術 33 0.21 2.09 0.00 85.91
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 29 3.62 8.86 0.00 80.45
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 27 0.22 10.85 0.00 72.48
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 18 0.00 14.89 11.11 70.17
当院は横浜市の二次救急医療体制である二次救急拠点病院であり、また、急性心疾患救急医療体制の参加病院です。
365日24時間体制をもって、心筋梗塞や狭心症、他の冠動脈疾患に対し、血管にステントを留置し血液の流れを血管の内側から支える手術などを早期におこなっています。
腎臓・高血圧内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 43 7.79 14.12 2.33 70.95
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 23 1.61 5.57 0.00 74.61
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
- - - - - - -
慢性腎臓病(CKD)の管理全般を行っており、食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせた充実した教育により末期腎不全への進行阻止に力を入れていますが、病状進行で透析導入が必要となった際、療法選択の1つとして内シャント(患者さん自身の動脈と静脈を皮膚の下でつなぎ合わせ、静脈に流れる血液の量を増加させて血液を取り出しやすくする方法)を使用した血液透析を提供しています。
また、他院で維持透析中におこったシャントトラブルに対する血栓除去術などにも力を入れています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 69 1.06 1.35 0.00 72.03
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 36 0.33 1.92 0.00 68.50
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 30 1.57 6.60 6.67 82.53
K654 内視鏡的消化管止血術 24 1.13 9.58 0.00 75.38
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 17 1.00 8.59 0.00 74.65
治療内視鏡を積極的おこなっております。その中でも早期大腸癌や早期胃癌の切除術、総胆管結石・閉塞性黄疸に対する内視鏡的胆道ステント留置を含めた内視鏡治療が多くおこなわれています。
また、下血など出血を認めた救急症例に対する迅速なる止血術など、横浜市の二次救急医療体制である二次救急拠点病院としての地域貢献にも力を入れています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

【説明】

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.02
異なる 2 0.03
180010 敗血症 同一 10 0.15
異なる 8 0.12
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 67 1.01
異なる 4 0.06
当院では透析シャント閉塞・CAPD腹膜炎、ペースメーカ植え込み後のリード交換などの症例が多くなっています。
近年、近隣施設の透析患者のシャントトラブルなどの緊急入院が増え、PTA(経皮的血管形成術)、再造設手術なども積極的におこなっている事が、「手術・処置等の合併症・入院契機同一」の数値に表れています。
更新履歴
2020.9.26