令和5年度 国際親善総合 病院情報の公表

病院指標

【集計条件】
1.令和5年4月1日から令和6年3月31日までの退院患者であり、一般病棟(DPC病棟)に1回以上入院した患者。
  (除外:24時間以内に死亡した患者、臓器移植で入院した患者、地域包括ケア病棟または緩和ケア病棟のみに入院した患者)
2.レセプト(診療報酬報酬明細書)の種類が「医科のみ」、もしくは「歯科あり」に該当する患者。
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

医療の質指標(Quality Indicator:QI)は、医療の質を定量的に見える化し提供する医療を振返ることで継続的な改善取組みをおこなう事が可能となる指標です。
  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 169 41 130 209 298 589 867 1788 1834 557
【指標説明】
令和5年4月1日から令和6年3月31日までの退院患者さんのデータで、年齢階級を入院時年齢で10歳ごとに区切っています(90歳以上は1区切りです)。

当院は横浜市泉区の地域医療支援病院として、地域医療の中核を担うべく救急医療、地域診療所等からの紹介・逆紹介等を、幅広い年齢層の患者さんに医療提供をおこなっております。
特に70歳以上の患者さんは全体の約65%以上を占めており、地域の高齢化の影響が見えます。
 また、当院は横浜市西部医療圏の産科医療を担うべく、年間300~350件の分娩を扱っています。新生児に対する小児医療の関係で、0~10歳階級の入院が多くみられます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 120 6.03 6.07 5.00 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 27 6.52 11.01 3.70 0.00
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上)手術あり - - 8.19 - -
14029xxx9900xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 - - 4.55 - -
14056xxx99xxxx 先天性水腎症、先天性上部尿路疾患 - - 4.45 - -
【指標説明】
診断群分類とは、18の主要診断群(神経系、眼科系、呼吸器系など)に属する約500種類の基礎疾患を元に、重症度、年齢、手術・処置の有無などにより分類された診断群のことです。
各診療科で多く診られている疾患は何か、在院日数はどの位か等が見られます。
患者数が10件未満の場合は「-」で表示しています。

当院は小児科病棟がないため、一般小児の入院は少ないです。
年間約300~350件の分娩をおこなっているので、出生後の新生児対応に力を入れております。
新生児黄疸・新生児一過性多呼吸・一過性の低血糖など光線療法や酸素投与・短期間の点滴のみで治療できる重症度までは当院で診ております。
それ以上の疾患(遷延する低血糖や高度の呼吸補助療法が必要な重症度の高い呼吸障害、感染を疑う症例など)については近隣のNICUへ搬送対応をおこなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 77 5.77 6.87 0.00 63.27
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 54 5.20 4.55 0.00 74.00
060040xx0200xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術等 26 14.15 14.80 0.00 70.27
060150xx99xxxx 虫垂炎、手術なし 26 10.31 8.02 0.00 66.96
060150xx02xxxx 虫垂炎、虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 24 9.13 9.68 0.00 47.83
各種ガイドラインに沿って最新で最良な治療を行っています。鼠径ヘルニア・胆石・胆のう系はコロナ禍で敬遠されておりましたが、少しずつ増加傾向となっています。
良性疾患や早期癌は積極的に内視鏡治療や腹腔鏡手術を適応し、クリニカルパスを使用した標準治療をおこなっています。
 ※第2位の「鼠径ヘルニア(15歳以上)」は、2023年度全体で144件の入院があります(その内73件が地域包括ケア病棟入院)。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 113 36.68 25.50 34.51 83.80
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 54 21.33 21.96 0.00 74.93
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 42 3.14 4.76 0.00 63.76
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 20 21.90 15.66 0.00 67.95
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 17 23.65 19.34 0.00 81.24
地域医療支援病院として近隣医療機関からの紹介、また、救急車等で搬送される外傷患者の手術・疼痛緩和治療を積極的に行っています。
特に外傷患者に対しては、術前から積極的なリハビリテーションをおこない、近隣医療機関と連携し可能な限りの早期社会復帰に努めています。
股関節周辺の骨折に対しては、最近は高齢者が多い為、糖尿病や心臓疾患に注意しながら、早期に手術を施行し、ベッドからできるだけ早く離床させ、リハビリを開始するように努めております。また、高齢者の増加により、骨粗鬆症による骨折が多く、骨折の治療と共に骨粗鬆症の治療も地域の医療機関と連携を図りながら行っております。スポーツによる半月板損傷に対しては、関節鏡下による手術を行っております。変形性膝関節症に対しては、人工膝関節置換術を施行しております。変形性足関節症では、人工関節置換術を行っております。
※第3位の「前腕の骨折」は、2023年度全体で60件の入院あります(その内21件が地域包括ケア病棟入院)。


脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷・手術あり 26 7.50 9.88 3.85 78.15
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 18 29.00 19.09 72.22 76.28
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷・手術なし 16 3.50 8.38 6.25 75.69
010070xx02x0xx 脳血管障害 経皮的頸動脈ステント留置術 - - 8.70 - -
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) - - 15.70 - -
脳の病気のうち、主に外科治療を必要とする疾患を中心に診療をおこなっております。
病名としては、未破裂脳動脈瘤、くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)、内頚動脈狭窄症、脳血管狭窄、脳梗塞、脳出血、脳動脈解離、脳腫瘍、水頭症、脳挫傷、硬膜下血腫、硬膜外血腫などが該当します。
在院日数が全国平均より長い疾患は、院内に有する地域包括ケア病棟でリハビリテーション治療をおこなっているためです。
近隣医療機関とも連携し、可能な限りの早期社会復帰に努めています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 手術あり 18 8.11 9.89 0.00 73.44
040200xx01x00x 気胸 手術あり 14 10.29 9.54 0.00 39.79
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術あり - - 7.58 - -
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - 8.53 - -
040200xx99x00x 気胸 手術なし - - 9.17 - -
主な疾患は肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、気胸、手掌多汗症等で、内視鏡手術を駆使して効果的に低侵襲性に配慮した治療をおこなっています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 69 8.91 9.34 0.00 33.57
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 手術あり 59 4.88 5.93 0.00 45.53
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 手術あり 44 5.34 6.00 0.00 51.82
120140xxxxxxxx 流産 20 1.40 2.43 0.00 34.10
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 手術あり 17 2.94 2.78 0.00 46.29
近隣施設からの紹介が増加し、2020年、2021年と内視鏡手術入院件数は徐々に増加しましたが、2022年度はCOVIDの影響を受け減少しました。
ただ、良性婦人科疾患手術(子宮筋腫、卵巣嚢胞など)を中心に、癒着が予測されるような比較的高難易度症例に対しても積極的に内視鏡手術をおこなようになったことで対象症例が広がり、近医からの手術目的の紹介入院は増えています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 225 3.01 2.54 0.00 75.99
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 47 3.00 4.82 0.00 75.28
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 22 5.32 4.88 0.00 75.09
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 12 6.50 5.67 0.00 70.33
020200xx9700xx 黄斑、後極変性黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし  - - 5.71 - -
白内障・網膜硝子体疾患、緑内障外眼部疾患などの入院治療をおこなっています。
白内障手術入院については成熟白内障、外傷後、偽落屑症候群、緑内障発作後、チン氏帯脆弱症例などの難易度が高い治療も、2泊3日入院にて多数おこなっています。
網膜硝子体疾患入院については、黄斑上膜・黄斑円孔・糖尿病性網膜症・硝子体出血・網膜剥離等の手術治療をおこなっています。
緑内障疾患については、水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入や、繊維柱帯切開術等の適応がある患者さんに対して積極的に入院治療をおこなっています。
 ※第1位の「白内障、水晶体の疾患」は、2023年度全体で695件の入院があります(その内440件が地域包括ケア病棟入院)。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 12 7.92 8.71 0.00 61.42
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 10 5.80 5.51 0.00 38.60
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 10 9.10 4.73 0.00 70.20
030428xxxxxxxx 突発性難聴 - - 8.55 - -
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - 6.02 - -
めまい・難聴・麻痺などの神経耳科入院が上記表内では占めていますが、耳鼻咽喉科全体としては、副鼻腔炎を中心とした鼻科疾患、咽喉頭の炎症性疾患、嚥下障害・嗄声などの咽喉頭疾患の手術治療が、地域包括ケア病棟にておこなわれています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 40 17.78 15.70 27.50 73.55
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 21.69 17.39 23.08 79.00
010160xx99x00x パーキンソン病 11 20.27 18.24 0.00 79.64
010230xx99x00x てんかん - - 7.19 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 - - 20.60 - -
脳神経外科医師と連携し脳梗塞、パーキンソン病等の入院治療をおこなっております。
入院中は神経系疾患回診として脳外科医師、リハビリテーションスタッフ、ソーシャルワーカー、管理栄養師、病棟薬剤師および病棟看護師等との多職種チームにて患者さんの治療に携わっております。
在院日数が全国平均より長い疾患は、院内に有する地域包括ケア病棟でリハビリテーション治療をおこなっているためです。
近隣医療機関とも連携し、可能な限りの早期社会復帰に努めています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし  247 2.02 2.44 0.00 71.75
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術  81 7.23 6.59 0.00 72.89
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 77 7.08 7.75 0.00 73.87
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 60 11.00 11.19 0.00 71.35
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 52 11.29 13.52 0.00 76.85
クリニカルパスの積極的な運用や、ホルミウムレーザー(対象:前立腺肥大症や尿路結石等)をはじめ低侵襲手術推進および近隣施設からの高齢者の緊急入院を積極的に受け入れております。
2023年10月にロボット支援を導入しております。
コロナ禍におけるクラスター対策により早期退院の推奨に加え、地域連携・退院支援の協力もあり、在院日数はほぼ全国平均日数に近しい状況です。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 29 2.24 2.98 0.00 76.93
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 24 27.54 18.65 4.17 83.58
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 23 2.00 2.03 0.00 66.04
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 14 21.71 22.55 0.00 73.21
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 13 24.69 20.60 7.69 84.69
呼吸器系腫瘍患者数が数年で急増しています。
自覚症状がはっきりせず、これまでは進行期での受診がその多くを占めていましたが、健康診断の胸部X線、CTなど画像診断によって早期段階での発見が増えています。
肺癌の治療はⅠ.手術療法 Ⅱ.放射線治療 Ⅲ. 薬物療法となっており、Ⅰは当院呼吸器外科依頼、Ⅱは近隣提携医療機関依頼、Ⅲの薬物療法を呼吸器内科にて積極的に治療しています。
これまでの化学療法に加えて、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、さらにそれらの併用による新しい薬物療法が当院でも可能であり、治療成績も向上しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 100 19.89 17.38 7.00 85.54
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 70 4.06 4.26 0.00 68.34
050210xx97000x 徐脈性不整脈 70 8.44 9.77 0.00 84.40
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 53 11.58 11.54 1.89 69.36
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 50 2.58 3.25 2.00 72.36
横浜市の二次救急医療体制である二次救急拠点病院Aと急性心疾患救急医療体制の参加病院として、365 日24時間体制にて心筋梗塞などの急性期治療、カテーテル検査・治療等、急性期医療の役割を担っております。
高齢者割合が高い泉区において、心不全入院数は常に上位にあります。心臓リハビリテーション、3T-MRIの導入による心臓MRI検査、慢性心不全看護認定看護師資格修得者の病棟配置を契機とした多職種心不全カンファ、心不全外来などが定着し順調に実績を上げております。
腎臓高血圧内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術あり 72 2.06 3.25 0.00 75.64
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術・透析なし 32 15.16 7.57 0.00 75.66
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 31 18.74 13.52 3.23 81.84
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 28 23.68 20.60 14.29 85.43
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術・透析あり 23 48.43 34.07 17.39 72.04
当院では、腎臓疾患の初期病変である検尿異常(尿蛋白・尿潜血)から、末期腎不全・透析管理といった最終段階まで、あらゆる病態への対応が可能です。
入院症例では、慢性腎臓病の各ステージに応じた治療を主体とし、その他、急性腎障害・ネフローゼ症候群、二次性高血圧性精査などの治療をおこなっております。
治療内容としは、腎生検、ステロイド加療、内シャント造設術、人工血管移植術、シャントPTA、CAPDカテーテル留置術、維持透析導入等があり、透析患者の入院加療などもおこなっています。
誤嚥性肺炎は年間約130件の入院があり、内科系診療科にて治療をおこなっております。
糖尿病内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 15 21.93 13.99 0.00 72.47
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 - - 13.15 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 - - 20.60 - -
100210xxxxxxxx 低血糖症 - - 6.80 - -
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし - - 10.66 - -
糖尿病・内分泌内科では、糖尿病の教育入院をはじめ、糖尿病足病変、糖尿病の感染症や合併症などへの治療をおこなっています。
また、主科入院のみでなく、他科入院における糖尿病治療にも積極的に介入しています。
誤嚥性肺炎は年間約130件の入院があり、内科系診療科にて治療をおこなっております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 131 2.37 2.61 0.00 71.31
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎  限局性腹腔膿瘍手術等 96 6.15 8.75 0.00 78.64
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 73 6.03 7.58 0.00 68.81
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 39 6.74 7.63 0.00 68.03
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 39 7.03 8.55 0.00 69.18
消化器内科では、胃・大腸内視鏡、ERCPを用いた治療を中心におこなっております。
多い疾患は下部内視鏡を使ったポリープ切除目的の入院です。最新の拡大内視鏡を使って豊富な実績にもとづいた手術を提供しています。
また、胆石による胆汁うっ滞や細菌の感染による症例も多く、内視鏡的胆管膵管造影(ERCP)を使用した治療も多くおこなっています。
緩和ケア内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし  13 42.31 13.59 0.00 83.31
060010xx99x0xx 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) - - 10.88 - -
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 - - 8.34 - -
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 - - 11.07 - -
110070xx99x0xx 膀胱腫瘍 手術なし - - 9.69 - -
病院において緩和ケアを担う部門としては
1.緩和ケア病棟:(主として終末期の)がん患者さんの苦痛症状を緩和
2.緩和ケア外来:通院がん患者さんの苦痛症状を緩和
3.緩和ケアチーム:主として一般病棟入院中の患者さん(がんに限らない)の苦痛症状を緩和
があります。当院では以前から緩和ケアチームが活動しており、2016年4月には25床の緩和ケア病棟が開設されました。また、2017年2月から緩和ケア外来も始まりました。当初は金曜日の午後だけでしたが、2018年4月からは火曜日の午後にも外来枠を設け、患者さんのニーズに合わせた対応を心がけています。訪問診療医による家庭での緩和ケアとあわせて皆様の苦痛症状を少しでも軽減し、豊かな人生を送るお手伝いができるよう努めてまいります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 22 - - - 16 - 1 7
大腸癌 15 33 25 13 37 28 2
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 14 - 32 22 - 22 1 7
肝癌 - - - - - - 2
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【指標説明】
5大がん(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)で、入院治療を行った患者さまの病期分類と再発件数を表した結果です。
がんの進行度は、Stageや病期分類という言葉で表され、がんの拡がり・周辺リンパ節への転移・離れた臓器への転移の3つで決定されます。 これらの情報を元にがんのStageは、StageⅠ、StageⅡ、StageⅢ、StageⅣまで分類され、StageⅣが最も進行している状態となります。
10件未満の場合は「-」で表示しています。

当院は5大がんすべてに対応可能であり、治療法は内視鏡治療、手術、肝動脈塞栓術、化学療法等があり、病態に応じて選択されます。
【胃癌】
消化器内科では早期胃癌に対する内視鏡治療を積極的に行っています。
早期胃癌は、癌が粘膜層または粘膜下層にとどまっている状態とされます。早期胃癌の場合、病変の深達度、大きさ、がん組織のタイプ、潰瘍の有無などの性状によって、リンパ節などへの転移が少ないことが想定される場合、内視鏡による治療適応があると判断されます。内視鏡治療の種類には、内視鏡的粘膜切除(EMR:Endoscopic Mucosal Resection)や内視鏡的粘膜下層切除(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)などがあります。
【大腸癌】
Stage IからIVまでいずれも多く、早期癌から進行癌まで幅広い患者様に対応しています。
早期癌に対しては癌の状態により消化器内科で内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜剥離術(ESD)といった大腸カメラを使って大腸の内側から癌を切り取る治療法と外科手術のいずれかが選択されます。外科手術は低侵襲手術である腹腔鏡手術も行っております。
【肺癌】
診断のための検査から始まり、癌の病期分類を行い、手術・薬物療法による治療を行っていきます。
また緩和ケア病棟があるので、医師・看護師・他職種で構成された専門チームが、がんの症状緩和の支援に努めています。
【肝癌】
肝臓癌の多くは肝臓の主な細胞である肝細胞が癌化しておこる肝細胞癌です。
肝細胞癌は多くの場合、慢性肝臓病の患者さんに発症します。このため、慢性肝臓病が進行して、肝臓に残された予備力が少なくなると、治療法は大きな制限を受けることになります。肝細胞癌の治療には、手術、ラジオ波焼灼術、肝動脈化学塞栓療法、薬物療法、放射線療法、肝移植などがありますが、当院では慢性肝臓病の状態を評価した上、癌のサイズ、数、脈管(門脈、静脈、胆管)への広がりなどによって、最も適していると思われる治療法を選択して治療を行っています。
当院で行うことが難しい治療法が最適と判断された場合には、患者さんと相談の上、適切な医療施設へ紹介させて頂きます.
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 7.81 50.50
中等症 61 13.21 82.03
重症 35 18.23 83.43
超重症 12 25.25 86.33
不明 - - -
【指標説明】成人の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。
■肺炎の重症度分類(A-DROPスコア)
 日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインに掲載されている肺炎重症度分類の定義。
① Age(年齢)男子70歳以上、女性75歳以上
② Dehydration(脱水)BUN21㎎/dL以上または脱水あり
③ RespirationSpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
④ Orientation(意識障害)意識障害あり
⑤ Pressure(収縮期血圧)収縮期血圧90mmHg以下
 ※5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点。
 ◆重症度分類
  軽症:0点
  中等症:1~2点
  重症:3点
  超重症:4~5点(ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症)
  不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合
(注)集計条件により、誤嚥性肺炎、ウイルス性肺炎、真菌性肺炎は除外しています。
患者数が10件未満の場合は「-」で表示しています。

市中肺炎とは、病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎です。
細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など、多くの微生物が市中肺炎を引き起こしますが、ほとんどの人が標準的な治療で回復します。
ただ、高齢になると加齢に伴った基礎疾患を持っているので、重症化しやすい傾向があります。
高齢者の肺炎予防(マスク着用、ワクチン接種、生活習慣病の治療など)が大切だと思います。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 116 25.59 78.59 27.87
その他 6 21.50 78.50 2.46
指標説明】
脳梗塞等のICD-10コード分類で集計
※ICD-10コード・・・国際疾病分類に基づいて様々な傷病名が分類され、コード化されたもの。

全体の95.1%が発症日から3日以内に来院された患者さまです。
脳神経外科と連携し、血管内治療の導入により脳血管障害急性期対応病院として積極的に救急患者を受け入れております。
入院当日から365日の切れ目ないリハビリテーションによる機能回復・改善へのアプローチを積極的に取り組んでおります。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 96 1.19 3.76 0.00 63.51
K6335 鼠径ヘルニア手術 45 1.78 2.67 0.00 75.16
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 27 1.30 5.74 0.00 70.52
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 22 0.27 5.41 0.00 46.77
K740-21 腹腔鏡下直腸切除・切断術(切除術) 19 2.16 9.95 0.00 70.11
【指標説明】
診療科別に手術件数の多い順に5つの術式を示しています。患者数が10人未満の場合は""-""を表示しています(以下、すべての診療科についても同様です)。

※侵襲度が少ない腹腔鏡下手術(ヘルニア・虫垂炎等)は地域包括ケア病棟にて実施しておりますので、上記件数には含まれておりません。
良性疾患や早期癌は積極的に腹腔鏡下手術の適応をしています。救急疾患の手術件数として「平均術前」の0.27%から、急性虫垂炎(腹膜炎あり)は病院全体で57件実施し、地域の救急外科医療へ貢献しています。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 71 1.10 18.99 1.41 74.59
K0461 骨折観血的手術(大腿) 67 4.09 30.15 31.34 84.49
K0811 人工骨頭挿入術(股) 51 4.65 30.41 37.25 81.57
K0462 骨折観血的手術(下腿) 47 1.51 5.09 21.30 66.60
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 32 2.69 23.81 3.12 65.53
当院の整形外科には脊椎・上肢・下肢の専門医が常勤しており、腫瘍性疾患以外の整形外科の全分野に対応可能な状況を維持しています。
大腿骨近位骨折に対する手術治療として観血的手術、人工骨頭挿入術を多くおこなっています。骨粗鬆症を伴った高齢の患者さまが多いので、手術後の日数はおおよそ1か月を要しています。症例の半数以上が回復期病院等へ転院し、地域で専門的なリハビリテーションを継続しています。1位と5位以外は救急搬送等での外傷手術となります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 19 0.42 10.47 15.79 77.79
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 11 6.09 8.00 0.00 78.09
K1781 脳血管内手術(1箇所) 10 0.80 22.50 20.00 70.30
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -
慢性硬膜下血腫とは、頭部外傷後の慢性期(通常1~2ヶ月後)に頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫して様々な症状がみられます。高齢者の転倒外傷由来が多くみられます。

今年度より血管内治療が開始され、クモ膜下出血、脳出血、脳塞栓症、内頸動脈狭窄症等に低侵襲治療をおこなっています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 13 5.23 4.15 0.00 39.46
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 13 1.15 5.62 0.00 73.92
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) - - - - -
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) - - - - -
肺癌手術を中心に、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、気胸などを内視鏡を用いた低侵襲手術をおこなっています。
小さな創にて手術をおこないますので元の生活に早く戻れます。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 59 1.12 6.78 1.69 33.92
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 51 0.88 3.47 0.00 49.27
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 29 1.00 3.38 0.00 47.45
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 22 1.00 3.32 0.00 43.32
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 22 0.45 7.18 0.00 33.95
1位と5位に帝王切開手術が入っています。前置胎盤・癒着胎盤など難易度の高い帝王切開についても安全な手技を提供しています。
婦人科良性疾患の手術は、腹腔鏡・子宮鏡の低侵襲が多くクリニカルパスに則った安全な治療を提供しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 224 1.00 1.00 0.00 76.14
K2686 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) 47 1.00 1.00 0.00 75.28
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 22 0.95 5.23 0.00 70.73
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 18 1.00 3.83 0.00 73.94
K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) 13 0.85 1.08 0.00 78.08
※白内障手術は地域包括ケア病棟でもおこなっており、病院全体としては747件の実施となります。

日帰り手術では困難な、成熟白内障、外傷後、偽落屑症候群、緑内障発作後、チン氏帯脆弱症例など、難易度の高い白内障手術に対応し、全身疾患を合併した術前・術後管理が重要な症例を含めて安心感を持って手術に臨める環境を提供しています。
網膜硝子体疾患に対する硝子体手術については、広角観察システムを搭載した顕微鏡を使用して、様々な症例に対応しています。
緑内障に対しては、水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術、繊維柱帯切開術等の適応がある患者様に対して積極的に行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 131 0.50 4.37 2.29 74.31
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 106 1.32 5.58 0.00 73.75
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 73 1.49 4.58 0.00 73.44
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 50 3.02 4.28 2.00 70.36
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 38 1.29 9.24 0.00 71.89
ホルミウムヤグレーザーにおける尿路結石および前立腺肥大症に対する治療は県内有数の数を誇り、レーザー機器・内視鏡提供体制が整い幅広い手術が実施できるようになりました。
尿路結石に対するfTUL(軟性尿管鏡下レーザー砕石術)は、2023年10月に導入したロボット支援の影響で件数は減少しましたが、HoLEP(経尿道的前立腺レーザー核出術)は前年度より増加しています。

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 71 1.63 3.70 1.41 69.68
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 36 2.03 8.75 0.00 83.50
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 32 0.06 9.03 3.12 69.00
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 27 0.04 16.78 11.11 66.26
K597-2 ペースメーカー交換術 23 0.00 1.00 0.00 85.95
経皮的冠動脈ステント留置術が3手術入っております。1位の(その他)(K5493)以外は、ほぼ救急での緊急手術となります。
横浜市の二次救急医療体制である二次救急拠点病院A、急性心疾患救急医療体制の参加病院として、急性期医療の役割を365日24時間体制で担っています。
腎臓・高血圧内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 69 0.04 1.01 0.00 74.32
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 48 9.31 13.96 2.08 73.60
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) 14 0.00 1.50 0.00 81.71
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
透析ベッド9床、透析装置9台、単身用透析装置1台を有した血液浄化・透析センターがあります。
手術としては内シャント造設術、動脈表在化術、人工血管移植術などのブラットアクセス手術全般とCAPDカテーテル留置術を主におこなっています。また、シャントトラブルに対する狭窄部拡張術も適宜対応しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 100 0.63 1.10 0.00 73.60
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 81 1.86 5.64 0.00 79.54
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 39 0.21 1.13 0.00 66.18
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 26 1.38 3.54 0.00 77.65
K654 内視鏡的消化管止血術 23 0.13 11.65 0.00 75.83
※侵襲度が少ない内視鏡手術は地域包括ケア病棟でもおこなっています。病院全体としては、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が572件、胆道系手術は198件の実績となります。

かかりつけ医(ホームドクター)との病診連携を密にして、ご指導・治療はホームドクターにお願いし、定期的な検査(胃・大腸内視鏡・内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、腹部超音波検査・腹部CTなど)や内視鏡手術を当院でおこなっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 22 0.34
異なる 12 0.19
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 49 0.76
異なる - -
<用語説明>
■項目名
・入院契機と同一症例:入院時に診断された傷病名での入院
・入院契機と異なる:入院時に診断された傷病名とは別に、主たる病態と診断された傷病名での入院。
■傷病名
・播種性血管内凝固症候群:感染症などによって全身の血管に小さな血液のかたまりが無数に生じる病態です。血流が妨げられて、酸素や栄養などが組織に届かなくなり、色々な臓器に障害を起こします。
・敗血症: 感染症などによってさまざまな臓器の機能不全が現れる病態です。
・真菌感染症: 真菌(カビの総称)がさまざまな臓器に感染した病気です。
・手術・処置等の合併症:手術や処置後に一定の割合で起こる病態です。
症例数が10件未満の場合は「-」で表示しています。

[180040 手術・処置等の合併症]内訳
処置後出血7件、処置後離開・感染等6件、人工挿入物による閉塞・感染等36件

手術・処置等の合併症では、人工挿入物による閉塞・感染等が多いです。理由としてペースメーカー植え込み後のリード交換や、血液透析シャント狭窄・閉塞に対する血栓除去等を、自院患者・他院患者問わず積極的におこなっていることが関係しています。
処置後出血は、出血しやすい患者さまへ実施する消化管内視鏡手術(大腸ポリープ切除等)後の出血が該当します。
処置後離開・感染等は、糖尿病をお持ちの患者さまが手術後に発症することがあります。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1068 1014 94.94

【指標の説明】
術後の安静目的による長期間の臥床は血液の流れが悪くなり、下肢の静脈に血栓ができ、それが血液の流れにのって肺の血管まで運ばれ、詰まることにより突然呼吸困難や胸痛、 ときには心停止をきたす危険な病気です。当院では血栓防止ワーキング部会が組織され、95%近い予防対策を実施され術後合併症の発症軽減に取り組んでおります。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2016 1770 87.8
【指標の説明】
無菌状態の血液内に菌が侵入した場合、重篤な感染症を引き起こします。
そのため感染症の原因菌を早期に突き止め、適切な抗菌薬を使用する必要があります。
原因菌の特定には血液培養検査が有効です。
好気性菌と嫌気性菌を個々に検出するには1回に2種類のボトルを使用します。
この検査を2回行う事で原因菌の検出率が大幅に上昇することが報告されております。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
719 590 82.06
【指標の説明】
広域スペクトル抗菌薬は多種類の病原菌に対して効果があるため、重症感染症を迅速に制圧する目的で使用されますが、適切な培養検査を実施せずに不適切な投与を行うと、その抗菌薬が効かない耐性を持つ菌が出現し、難治症例が増加している事が世界的な問題となっています。
当院では抗菌薬適正使用支援チームを組織し、抗菌薬投与前の細菌培養検査を推進しています。
更新履歴
2024/9/24