栄養サポートだより

国際親善総合病院の栄養サポートチームです。入院患者さんの栄養サポート目的に、多職種(医師、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士)でカンファレンス・回診を毎週木曜日に行っています。

2017年8月9日 掲載

患者さんに日々寄り添う看護師の立場から

病院に入院すると、看護師は「入院する前にはどのような食事をしていましたか」と伺います。例えば「お粥を食べています」「固いものは食べにくい」など患者さんから返答を頂きます。伺う理由として、入院してからも同じような食事をお出ししたいと考えているからです。患者さんからは「出された食事は食べなければいけない」「病院食だから仕方がない」という言葉を聞く機会が多くあります。入院すると治療食になってしまうことが多くありますが、食事の柔らかさや量など変更できることがあります。もちろん、伺ったことが全てお受けすることができないこともありますが、話してみて実は変更が出来ることもありますので遠慮なさらずお聞かせください。病気を治すためには栄養は不可欠です。少しでもおいしく、楽しく召し上がっていただけるようにしたいと考えています。

当院では様々な食事の形態に対応させて頂けるよう、形態や栄養ドリンクなど準備させていただいています。下記の写真は、お粥でもむせ込んでしまう方に対応できるようトロミ剤を使用し、副食は刻んで対応させていただいています。

全粥トロミ 形はあるが、押しつぶしが容易、食塊形成や移送が容易、咽頭でばらけず嚥下しやすいように配慮されたもの
多量の離水がない(唾液で水っぽくなるのを予防)
きざみ 舌と口蓋間で押しつぶしが可能なもの
押しつぶしや送り込みの口腔操作を要し(あるいはそれらの機能を賦活し)、かつ誤嚥のリスク軽減に配慮がなされているもの

文責:看護部 影澤美佐子