外科

外科 担当一覧表(2024年3月1日更新)

  受付
外科
一般
午前 安藤 冨田
杉田
佐藤(道)
徳田
高木 佐藤(道) 佐藤(壮)
午後 (冨田) 佐藤(道)※内視鏡外来 高木(2・4週)
乳腺 午後 川口(2・4週)
WOC 午後 WOC外来
午後 WOC外来 WOC外来

外科 診療内容・特色

当外科は、一般・消化器外科として、消化器悪性疾患・良性疾患、甲状腺・副甲状腺疾患、乳腺疾患、血管疾患、肛門疾患、腹部救急疾患などの診療を行っています。
各領域の専門性を持った医師が治療を担当し、患者様一人一人に寄り添いかつ常に最新・最善の医療を提供しております。外科の診療には「チーム医療」が重要でありますが、当科では外科チームのみならず、関連する他の診療科や他職種のスタッフ(看護師・薬剤師・リハビリ科・栄養科・ソーシャルワーカー・緩和ケアチームなど)と密接な連携をとりあい、病院の総合力として患者様の診療にあたっております。

消化器悪性疾患

消化器悪性疾患の大部分は癌であり、食道癌、食道胃接合部癌、胃癌、十二指腸癌、結腸・直腸癌、肝癌、膵癌、胆道癌(胆嚢癌・胆管癌)などが挙げられます。この他にも、GIST(消化管間質腫瘍)、悪性リンパ腫、平滑筋肉腫、カルチノイド、後腹膜腫瘍などが外科治療の対象となります。
全症例、消化器内科、画像診断・IVR科と症例検討を行い、適切な病期診断と最も妥当である治療法を内視鏡治療(ESD・EMR)、腹腔鏡下手術、開腹手術などの中から決定しています。進行癌に対しては抗癌剤治療を併用した集学的治療が必要であり、通院による抗癌剤治療を可能にするため外来化学療法室を完備しています。
また、癌患者様の中には、残念ながら治療の甲斐なく最期をむかえられる方もいらっしゃいます。当院には25床の緩和ケア病棟が新設され、受け入れております。患者様の苦痛を最大限に緩和してご家族の方と有意義な時間を過ごせるように努めております。院内の患者様だけでなく、他施設の患者様も受け入れております。

消化器良性疾患

胆石症やヘルニア(脱腸)が多くを占めますが、その他に腸閉塞、食道アカラシア、食道裂孔ヘルニア、憩室症、大腸ポリープ、直腸脱などが挙げられます。術後の早期回復・疼痛軽減・手術創の縮小などを目的に、低侵襲手術である腹腔鏡下手術を積極的に取り入れています。

肝胆膵疾患

当院では従来より胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術を多数行ってきました。最近では肝胆膵悪性疾患にも積極的に取り組んでいます。平成29年度は肝切除23例(うち高難度肝胆膵外科手術12例)、膵切除12例(うち高難度肝胆膵外科手術12例)を行いました。在院日数(中央値)は肝切除10.0日(9日-12日)、膵切除12.0日(10日-24日)でした。
肝胆膵疾患の治療は外科手術のみでは不可能であり、内視鏡治療(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)、IVR(血管内放射線治療)、病理診断が協力することによって成り立ちます。当院では外科、消化器科、画像診断・IVR科、病理診断部の各専門医が連携して肝胆膵疾患の治療にあたっています。高難度症例に関しては関連施設である慶應義塾大学病院から手術支援を受け、合同手術を行っています。
また当院外科の特色である腹腔鏡手術を今まで培ったノウハウを生かして肝胆膵悪性疾患に対しても積極的に取り入れており、腹腔鏡下肝切除術(肝臓内視鏡外科研究会)・腹腔鏡下膵切除術(膵臓内視鏡外科研究会)の全国登録施設となっています。
このような取り組みにより肝胆膵悪性疾患の手術は徐々に増加傾向で、今後さらなる症例の増加にむけて努力をしております。
肝胆膵疾患は一般的に複雑な手技を要する手術が多く合併症率が高いとされますが、当院では肝胆膵外科医2名でチームを固定することにより安定した手術成績が得られています。また、合併症を少しでも減らすような手術手技の改良を常に行うとともに、質の高い術後管理を行えるよう医師、看護師、リハビリ科、栄養科が一体となったチーム医療を推進しています。また同時に再発率の高い肝胆膵疾患ですが、術前の詳細な画像シミュレーションに基づいた徹底したリンパ節郭清を行っており病気の根治、予後向上を目指しています。
毎週火金が肝胆膵専門外来ですので是非お問い合わせください。

甲状腺・副甲状腺疾患

甲状腺癌、甲状腺良性腫瘍、バセドウ病、副甲状腺機能亢進症などに対して治療を行っております。
甲状腺に腫瘤があり、治療対象となり得る場合は細胞診検査を行います。当院では細胞診検体適正率99.1%と高い精度を保っております(2019年5~12月)。また他の医療機関通院中で細胞診検査のみの依頼も対応しております。
甲状腺、副甲状腺疾患では従来、首に傷をつくって手術をしておりました。患者様によっては術後の首の傷が気になる方がいらっしゃいますので、当院では傷のケアにも積極的に取り組んでおります。また服にかくれる場所に傷を作成し、首に傷を残さない完全内視鏡下手術も行っております。当院は甲状腺悪性疾患(癌)、甲状腺良性疾患、副甲状腺疾患に対して内視鏡手術の特掲診療料の施設基準を満たしておりますので、保険診療で行えます。甲状腺・副甲状腺疾患において当院での内視鏡手術の占める割合は42%(2019年)となっております。ご希望がありましたら積極的に内視鏡手術を行っておりますが、従来の手術の方が適している場合はご相談させていただきます。

乳腺疾患

乳癌は女性が患う癌の中でもっとも頻度が高い疾患です。早期に発見できれば十分治癒が可能です。乳腺外来を受診してください。

血管疾患

下肢静脈瘤と末梢動脈疾患が主な対象となります。下肢静脈瘤は程度により、保存的治療、硬化療法、手術などを行います。数百メートル歩行すると下肢が痛くなる症状(間欠性跛行)は、末梢動脈疾患の可能性があります。治療には、血管内治療(循環器内科)とバイパス手術(外科)がありますが、常に循環器内科と治療法を検討して最善の治療を提供します。なお、大動脈瘤に対しては対応しておりません。

肛門疾患(痔)

日常生活の妨げとなる、裂肛、内・外痔核、肛門周囲膿瘍、痔瘻といった肛門疾患(痔)の治療をおこないます。

腹部救急疾患

急性虫垂炎(いわゆる盲腸)、腹膜炎、絞扼性腸閉塞、急性膵炎、急性胆嚢炎・胆管炎、吐下血などが挙げられ、消化器内科と合同で対応しています。緊急手術が必要な場合は、全例麻酔科による麻酔が可能であり、安全な手術を心掛けております。

国際親善総合病院 外科部長
佐藤道夫

外科 診療内容・特色

診療内容

  • 消化器悪性疾患
    食道癌、食道胃接合部癌、胃癌、大腸癌、原発性・転移性肝癌、膵・胆道癌、GIST、悪性リンパ腫その他の悪性疾患

  • 消化器良性疾患
    逆流性食道炎、食道アカラシア、食道憩室症、胆石症、胆のうポリープ、鼠径部ヘルニア、大腸ポリープ、肛門疾患、胃瘻造設など

  • 血管疾患
    下肢静脈瘤、末梢動脈疾患など(なお大動脈瘤には対応しておりません。)

  • 乳腺・甲状腺疾患
    乳癌(非常勤医で対応)、甲状腺癌、結節性甲状腺腫、原発性副甲状腺機能亢進症など

  • 腹部救急疾患
    急性虫垂炎、急性胆嚢炎、腸閉塞、消化管出血、急性腹膜炎、その他の急性腹症、腹部外傷など


    • 特色

      消化器疾患に関しては、消化器内科、画像診断・IVR科と定期的なカンファレンスをおこない、診断から治療まで最善の医療を提供しています。
      各領域の手術には専門性を持ったスタッフが対応し、基礎疾患を持った患者さんに対しても総合病院の特長を活かして、関連する診療科やリハビリテーション科、栄養サポートチーム(NST)、呼吸ケアチーム(RCT)などのサポートとともに、安全な医療を提供しています。早期癌や良性疾患に対しては、積極的に腹腔鏡手術などの低侵襲手術や内視鏡的治療(EMR、ESD)を行っています。進行癌に対しては、エビデンスに基づいた集学的治療をおこない、癌化学療法は外来化学療法室にて、通院しながら癌治療を可能にしています。さらに癌緩和ケアが必要な患者さんは、緩和ケア内科と連携して緩和ケア病棟にて療養が可能です。このように、癌をはじめとした悪性疾患に対しては、診断・治療から緩和医療までのシームレスな医療を展開しています。
      甲状腺疾患に対しても、耳鼻咽喉科、糖尿病内分泌内科と連携して、手術適応のある患者さんに対して安全な手術を行っています。

      ご紹介いただく際のお願い

      急性疾患に対しては時間外でも対応いたしますので、ご連絡頂ければ幸いです。

外科 医師紹介

部長

佐藤 道夫

佐藤 道夫

さとう みちお

消化器外科(食道、胃)、血管外科、緩和医療、内分泌外科(甲状腺・副甲状腺)

認定医・専門医・資格

日本外科学会指導医・専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本食道学会評議員・食道外科専門医・食道科認定医
日本がん治療認定医機構暫定教育医・がん治療認定医
日本静脈経腸栄養学会認定医・TNT
緩和ケア指導者研修修了
日本DMAT隊員
マンモグラフィー読影認定医

担当部長

冨田 眞人

とみた まさと

消化器外科(食道、上下部消化管)、乳腺外科

認定医・専門医・資格

日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本静脈経腸栄養学会TNT
マンモグラフィー読影認定医
がんのリハビリテーション研修課程修了

医長

杉田 篤紀

すぎた あつのり

消化器外科

認定医・専門医・資格

日本外科学会外科専門医
日本救急医学会専門医・指導医
日本集中治療医学会集中治療専門医
日本医師会認定産業医

いちょう

徳田 敏樹

とくだ としき

消化器外科

認定医・専門医・資格

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)
日本大腸肛門病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
内痔核治療法研究会四段階注射法講習会修了
Certificate of da Vinci Technology Training as a Console Surgeon

医員

佐藤 壮泰

さとう まさやす

外科一般

外科 実績

内視鏡検査

項目 2020年度 2021年度 2022年度
上部消化管内視鏡検査 1,000 994 1,112
下部消化管内視鏡検査 689 614 625
内視鏡的胆肝膵管造影 97 84 86

手術

  2020年度 2021年度 2022年度
食道癌 4 3 1
食道胃接合部癌 3 2 2
胃癌 23 25 24
小腸癌 - - 2
結腸・直腸癌 87 99 85
原発性・転移性肝癌 17 10 7
膵癌・胆道癌 13 17 16
GIST(消化管間質腫瘍)・悪性リンパ腫・粘膜下腫瘍 3 5 3
後腹膜腫瘍 2 2 3
急性汎発性腹膜炎 9 13 18
良性胆道疾患 122 110 116
良性腸疾患 10 6 6
良性肝疾患 0 0 1
腸閉塞 23 18 26
ヘルニア 160 144 168
虫垂炎 57 60 61
肛門疾患 5 12 12
乳癌 4 0 3
甲状腺癌・腫瘍 40 15 17
末梢性血液疾患 16 3 0
その他 11 20 21
合計 609 564 592