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診療科・部門

人工股関節センター


診療内容

2024年4月より当院では人工股関節センターを開設し、私、城本雄一郎がセンター長として赴任しました。
当センターは整形外科医師だけでなく、外来、病棟、手術室などの看護師、リハビリを担当する理学療法士や作業療法士、さらに地域医療連携部などのさまざまな部署のスタッフで成り立っており、必要に応じて他科の医師と連携をとりながら手術を受けられる患者さんが入院前から手術、入院中、退院後まで安心できる環境を作ることを心がけています。

また、私の前勤務先はさいたま市の中核病院の一つで、年間100件以上の人工股関節置換術に携わり、多くの股関節に痛みのある患者さんの診療に従事して参りました。この経験を生かし当院でも地域医療に貢献したいと思っていますので、股関節に痛みや不安のある方、また、以前に他の病院で股関節の手術や診察を受けた患者さんで相談したいことがある方は是非一度当センターを受診してください。

当院における人工股関節置換術件数の年度別推移

当院における人工股関節置換術件数の年度別推移

人工股関節置換術(Total hip arthroplasty:THA)

人工股関節置換術(Total hip arthroplasty:THA)は、変形性股関節症をはじめ関節リウマチ、大腿骨頭壊死、大腿骨頸部骨折など股関節を形成する寛骨臼(かんこつきゅう:骨盤側の関節面)や大腿骨頭(だいたいこっとう:大腿骨側の関節面)に問題のある患者さんの寛骨臼および大腿骨頭をインプラントと呼ばれる人工物に取り替えることで痛みを取り除き、日常生活を改善するために行われる手術です。

変形性股関節症

変形性股関節症

人工股関節置換術後

人工股関節置換術後

最小侵襲手術(Minimally invasive surgery:MIS)

我々はTHAを行う際に皮膚や筋肉への侵襲を少なくする、いわゆる最小侵襲手術(Minimally invasive surgery:MIS)を行なっています。
MISでは皮膚の切開長(当院では約7~8cm)を短くすることも大切ですが、股関節周囲の筋肉や腱などの軟部組織をなるべく傷つけないように手術することがより重要です。それにより早期にリハビリを開始でき(術翌日から開始)、早期の退院、社会復帰を目指しています。

ALSアプローチ(仰臥位前側方アプローチ)

股関節に至るまでの手術経路(“アプローチ”といいます)は前方系アプローチと後方系アプローチの2つに分けられます。
前方系アプローチは後方系アプローチと比較して術後合併症の一つである脱臼の頻度が低いとされています。我々はほぼ全てのTHAにおいて前方系アプローチであるALSアプローチを用いています。
なお、患者さんの骨形態などに応じて後方アプローチを用いる場合もあります。それぞれの患者さんに合ったアプローチで手術することにより手術成績の向上を目指しています。

簡易ナビゲーションシステム

インプラントが正確に設置されていないと術後に脱臼しやすくなるだけでなく、人工関節の耐用年数にも影響が出るとされています。どんなに経験のある専門医でもインプラントの設置角度にはばらつきが生じてしまいます。
そこで我々はインプラントを正確に設置する目的で簡易ナビゲーションシステムを導入しています。簡易ナビゲーションシステムはiPhoneや赤外線カメラ、パソコンなどを使用し、主にインプラントの設置角度を調節しながら正確にインプラントを設置できるシステムです。
さまざまな簡易ナビゲーションシステム

さまざまな簡易ナビゲーションシステム

さまざまな簡易ナビゲーションシステム

基本的には以上の手技でTHAを行い、リハビリをしていただくことで痛みを取り除き、日常生活を改善していただく方針ですが、高齢者や筋力がもともと弱い方のような脱臼の危険性が高い患者さんに対しては以下のようなデュアル・モビリティ・カップ(骨頭を大きくすることで脱臼しにくくするインプラント)を用いるなど、個々の患者さんの状況に応じてさまざまな対応をしています。

デュアル・モビリティ・カップ

デュアル・モビリティ・カップ

また、以前に人工股関節置換術や人工骨頭置換術の手術を受けた患者さんでインプラントに異常をきたしている場合に必要な人工股関節再置換術も対応可能ですので、以前に手術を受けた患者さんで人工関節に不安のある方も気軽に当センターを受診してください。

人工股関節センター 医師紹介

人工股関節センター長
城本 雄一郎(しろもと ゆういちろう)

認定医・専門医・資格

日本整形外科学会認定専門医
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